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老後の生活=老人ホーム?
老後の生活、居住空間といえば、老人ホームを想像してしまいます。
では老人ホームのイメージは、どんなイメージをお持ちですか?
自分一人では何もできず、付き添いの人がいないと何もできない。
食事はただ提供されているだけ、入浴は身体を拭いたりされるだけ、食事も入浴も就寝も楽しみなものではなく流れ作業。。
そんなイメージを持っている人も少なくはないので、老人ホームの話をした時点で拒否反応を起こす人、こういう人も多いのではないでしょうか?
それは、老人ホーム等の施設に対してネガティブなイメージを持つことが多いことに起因しています。
でも、いずれはお世話になることも想定しておかなければいけない問題ではあります。
『ボケたら覚えてないから、その時はどこでも入れてくれたらいいよ』
そうおっしゃる方もいるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?
介護は保育と違い、何年かで終わる話ではありません。
前回のBlog【老後の住宅、何を選ぶのが正解?】でも書きましたが、平均寿命と健康年齢の差は、男性でも8.73年、女性では12.07年もあるのです。
この期間は介護の世話になる期間、そう考えても過言ではありません。
しかも平均でです。
男性でも小学校・中学校を合わせた期間、女性では小学校・中学校・高校生活を合わせた期間、介護のお世話になるのです。
そう考えれば、少しでも快適に過ごせる施設で暮らしたい、そう考えるのが正しいのではないでしょうか?
自分が元気な間は、
『介護が必要になってから考えよう』
そう思いがちですが、現実的には軽度な介護では自宅介護・訪問介護を選び、介護状態が重くなったら介護施設を探す、このケースが多いように思えます。
介護が重くなれば、その時には自分自身で住み替え先を探すのは困難になります。
こどもたちが選んだ施設に、自分の意思とは関係なく入所する、こういったケースが多くなります。
今のこども世代、ちょうど私たち世代(50代・60代)、私たちの下の世代(40代)では、自分たちの生活で忙しく、親の面倒を見る、親のために何件も何件も施設を見学に行く、その時間がありません。
費用面で負担の軽いだけの施設、病院やケアマネさん経由から紹介を受けた施設にそのまま入ってしまうことが多くなります。
介護施設での暴力行為も度々TVでも報道されていますが、自分が入る施設、親が入っている施設でこんなことが行われていると聞いた時にはどんな気分になるでしょう?
ですので、この機会に老人ホームと言っても、どんな種類があり、どの段階でどの移設に入所するのがいいのかを知っておく必要があります。
でも、そのまえに・・・
施設入所の際に、介護保険を利用するしないでは入る施設の種類も費用負担も異なってきます。
そこで、次は介護保険について少し学んでいきましょう。